愛犬の喜ぶ姿を見ると、ついつい私たちの食べ物を分け与えてしまいますよね。
いつもカリカリとドッグフードだけを食べているのも何だか味気なく思えてきたりして。
これは飼い主なら誰しもが感じた事があるのではないでしょうか。
「本当は犬にとって良くない事では?」と頭で理解できていてもあげてしまうんですよね(笑)
私は犬も人間と同じで、栄養学だけでは生きられないと考えています。
だって理論上身体に良いかどうかだけではなく、「おいしい!」って感覚が無性に欲しくなるときだってあるじゃないですか。
犬も同じだと思うんですよね。
ただし、犬は雑食ではあるものの、身体の構造は人間と異なります。
犬にとって毒ともなり得るものがありますので、何を避けるべきなのかだけは押さえておく事にしましょう。
目次
ダメ、絶対!犬に与えてはいけない食べ物
まずは代表的なNG食材を見ていきましょう。
- 塩分
- ネギ類
- 鶏の骨
- チョコレート
- 生卵
では一つずつ見ていきましょう。
犬に「塩分」 | 犬にとって少量で良いもの
これは有名ですよね。
ただ、塩分はダメ!って極端な解釈をされている方も少なくないと思います。
正しく理解すれば大丈夫!!
まず、犬には汗腺がほとんどありません。
つまり足の裏と鼻からしか汗をかけないんですよね。
結果的に、犬は人間の3分の1程度の塩分しか必要としないんです。
汗をかけない為、過剰摂取した塩分は体内に蓄積されてしまいます。
すると、肝臓に負担がかかりますね。
ひいては高血圧となり、心臓への負担も増してしまいます。
そして人間の食べ物は塩分が高い事を多いんですよね。
補足ではありますが、人間の食事にありがちな成分である「糖質」。
これも犬は人間ほど必要としません。
あと香辛料は犬にとっては全く必要のないもの。
胃を刺激して良い事は何もありません。
犬に「ネギ類」 | 迷わず避けるべき!
これも有名ですよね。
貧血や血尿などの症状が現れる「ネギ中毒」と言われているものです。
ネギ類には「アリルプロピルジスルファイド」という成分が含まれていて、この成分は血液中の赤血球をは破壊する性質を持っているようなんですね。
また、この成分は加熱しても破壊されないようですので、汁だけでも危険です。
ハンバーグや肉じゃがなんかも要注意ですね。
犬に「鶏の骨」 | 注意点を守れば百薬の長!?
これは注目です。
注意点をおさえれば百薬の長となります。
鶏の骨は砕けやすい上に縦に鋭く避けるので、内臓を傷つける恐れがあり危険ですから避けたほうが良いでしょう。
とまあ、一般的には言われています。
ただ、鶏の骨だけは犬にとっては必須栄養素の宝庫である側面もあります。
ですからしっかり加熱調理してあげるのであれば私は大賛成です。
稀に噛まずに丸呑みする癖のあるワンちゃんがいますので、その場合は要注意です。
バリバリ噛みながら食べてくれる場合は、本当に良いです。
犬は骨の中にある骨髄が大好きなんです。
我が家でも鶏肉料理の際はワザワザ手羽元や手羽先を買ってきて骨は愛犬にあげています。たんぱく質をたっぷり補給出来ますからね。
何より愛犬が喜びます。目をひんむいて無我夢中に食べています。
歯にもいいですから、まさに百薬の長ですね。
犬に「チョコレート」 | 迷わず避けるべき!
聞いただけで「うん、犬にはダメそうだな」って感じますよね(笑)
少量であれば問題ないのかもしれませんが、やはり私も反対です。
チョコレートの中には「テオブロミン」という成分が含まれていて、この成分は心臓と中枢神経を刺激する性質があるようなんです。
ですから、大量に食べてしまうと、下痢、嘔吐、興奮、けいれん、呼吸困難といった中毒症状を引き起こす可能性があります。
最悪の症例では、急性心不全を引き起こして死にたる例もあるのだとか。
はい、避けるのが無難ですね。
犬に「生卵」 | ダメ!加熱すればOK!
生卵って聞くと、たんぱく質源だし体に良さそうですよね。
まあ、犬に生の卵をあげた事はありませんけどね(笑)
実は生卵且つ白身部分に問題あるようですね。
生卵の白身部分位は「アビジン」という成分が含まれていて、ビオチン(ビタミンB群の一種)の吸収を妨げてしまうようです。
その為、ビタミンバランスを崩す可能性があるという事ですね。
ただし、この「アビジン」という成分。
加熱によって変性するようですから加熱して与えれば問題ないですね。
最後に愛犬のごはんについて一言
いかがでしたか。
今回は犬に絶対に与えてはいけないと言われている食べ物をまとめてみましたが、何故与えてはいけないのかを知ると、少し見え方が変わってきませんか。
逆に誤解もあったはずです。
私から皆さんへ最後にお伝えしたい事があります。
それは、犬にも「心」があるという事です。
そんな事分かってるよ!って怒られるかもしれませんね。
私もそうだったんですが、何故か犬の事となると人間と分けて考えてしまっている自分がいたんです。
愛犬のごはんも手作り料理にしてみました。
だけど続けられませんでした。
帰りが遅くなり疲れた夜などは手抜きメニューになってしまうんですよね。
正確にいうと、栄養バランスを加味したメニューを継続する事が困難になったのでドライフードに戻したんです。
明らかに太り始めたので焦ったんですね。
これも何かしら人間と一線を引いた判断基準があったからそうなったんだと思うんです。
本サイトで熱弁させていただいた基準をクリアする良質で安全なドッグフードなら、栄養バランスは抜群ですし、体重管理も完璧です。
でも、犬だって目の前でとっても美味しい匂いのするものを人間が食べているのを見ていたらどう感じるでしょうか。
カリカリとドッグフードを食べている横で「うなぎ」なんて食べられた日にはたまったものではないでしょう(笑)
つまり、あれもダメ、これもダメではなく、適度な量で共有してあげる。
そして体重管理をしっかりしてあげる。
逆も然りです。
神経質になりすぎて手作り料理にこだわりすぎると、逆に栄養素が偏ったりします。
良質で安全なドッグフードを選択すればいいだけですよね。
こうした使い分けが大切であって、日頃の食事でバランスをキープ出来ていれば、たまには羽目を外しても良いと私は思います。
論より証拠。
正しい知識があれば何も怖くはありません。
人間の幸福は栄養学だけでは説明出来ません。
そして、健康も栄養学だけでは実現出来ません。
ただ、幸福には間違いなく「心」が関係していると私は思います。
本日も最後までお読み下さり、ありがとうございます。
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